妊娠中のニキビケア

妊娠初期にニキビが増える理由とその治し方

待望の赤ちゃん!そして始まる、楽しいマタニティライフ…だと思っていたのに、なんじゃこりゃ~!

食生活は赤ちゃんの為にむしろまともになったのに、「なぜかニキビが増えた!」という方は意外と多いんです。

でも、何でニキビが増えてしまったんでしょう。

ここでは妊娠初期にニキビが増える理由とその治し方について説明しちゃいます!

妊娠初期はなぜニキビが増える?

まずは妊娠の初期症状についておさらいしておきましょう。

妊娠は初期(0~15 週)、中期(16 週~27 週)、後期(28 週~40 週)に分けることができます。

そして妊娠初期の症状として特徴的なのが身体のだるさ、つわり、便秘などです。

今回のテーマであるニキビもここに含まれます。

一般的なニキビ知識

妊娠初期に現れ、増えるニキビ。一般的にニキビとは皮脂が毛穴につまって炎症を起こした状態のこと。そして炎症というのは細菌などに感染して化膿している状態のことです。

炎症の原因となるのが皮膚の常在菌と言われているアクネ菌。このアクネ菌と体を護る白血球が戦った結果、現場に残された白血球の死骸が膿と呼ばれるものです。

ニキビを潰すと白いものが出てきますよね。あれです。

妊娠初期のホルモンの変化

ニキビは妊娠 4 週~6 週頃から増える場合が多いです。

その原因は妊娠したことで変わるホルモンバランスです。

まず妊娠で大きく変化するホルモンは女性ホルモンです。女性ホルモンは2つあり、エストロゲンとプロゲステロンと言います。

この2つは妊娠前ですと排卵や生理前の子宮粘膜の増殖くらいにしか動いていません。しかし妊娠すると違います。

エストロゲンは赤ちゃんを育てるために胎児の成長に合わせて子宮のサイズを大きくしたり、乳腺を活性化させて母乳を作る準備をしたりします。

プロゲステロンは子宮の中の環境を胎児が成長しやすいように整えたり、胎盤を作ったり、流産を防ぐ働きをします。

つまりエストロゲンとプロゲステロンは妊娠すると妊娠を継続できるよう出産するまで非常に活発に動き続ける、妊娠前とはホルモンバランスが大きく変わってくるのです。

プロゲステロン

プロゲステロンは妊娠維持にがんばってくれているホルモンだと説明しました。

では、ニキビとはどういう関係があるのでしょうか。

プロゲステロンは卵巣から分泌されるホルモンですが、もともとの働きは皮脂の分泌です。

皮脂というのは皮膚の表面を覆い、肌を乾燥や刺激から守ってくれています。そして、皮膚の常在菌であるアクネ菌は皮脂を餌としていて、お肌の環境を保ってくれているんですね。

このプロゲステロンが妊娠により過剰に分泌されると皮脂が増えて毛穴に詰まります。

そこに皮膚の常在菌であるアクネ菌が感染し炎症を起こします。これが妊娠初期にニキビが増えるメカニズムです。

ニキビはどうやって治すの?

ここまで読んでいただいたらわかるようにニキビを治すには過剰に分泌された皮脂を減らすことが重要になってきます。

ここではその方法について詳しく見ていきましょう。

洗って皮脂を減らす

コマーシャルとかでよく見る洗顔の光景。やはり基本は洗うということになります。しかし、ただ洗えばいいわけではなく、お肌にやさしい石鹸でよく泡立てて丁寧に洗います。

というのも泡には角質や汚れをきれいに落とす効果があるからです。医療現場でも傷を洗う時は泡で洗うと治りが早かったりします。

洗った後は保湿も忘れずに。

食事で体内環境を整える

ニキビに効果的な栄養素と言えばビタミン A、ビタミン B?、ビタミン B?、ビタミン C、ビタミン E、ミネラル、コラーゲン、食物繊維ですね。

妊娠に関係なくよく言われるのがバランスの良い食事。でも、妊娠初期はつわりで食生活が偏りがちになります。

ストレスも多くなるので食事のことまで考えられないという時もあると思います。

そんな時、食事のコントロールにとらわれすぎると更なるストレスにつながることもあるため「余裕がある時は意識して野菜を摂る」ぐらいの感覚でいいと思います。

でも、食事で皮脂の量が変化することは覚えておきましょう。

足をお湯で温めて寝つきを良くしてみる

良質な睡眠はお肌だけでなく自律神経も整えてくれます。妊娠初期は身体のだるさやつわりで夜の睡眠が浅い状況に陥りやすい状況といえるでしょう。

睡眠がとれず日常生活のリズムが崩れるとホルモンバランスにも影響しニキビが増える原因にもなります。

じゃあどうしたら眠れるの?という話になりますが、なかなか寝つけない場合は温かいお湯に足を浸けてみることをオススメします。

リラックス効果が得られると共に血液の循環が良くなって寝つきも良くなりますよ。

薬とかサプリ?

妊娠中はお腹に赤ちゃんがいます。妊娠中、母親が口にしたものはすべて赤ちゃんに影響を与えるといっても過言ではありません。

薬とかサプリは治療によく使われますが妊娠中に使用する時は必ず産婦人科の医師に相談してくださいね。

まとめ

ニキビはおでこや鼻、あごのあたりによく出ます。だから鏡を見ると嫌でもニキビが目について「も~いや~!」となってしまいますよね。

女性なので美容は保ちたいもの。でも、ここでニキビにこだわりすぎるとストレスになって、そのストレスが原因でさらにニキビが増える可能性があります!

ただでさえ妊娠中は精神的に不安定になりやすいので、ニキビができても「仕方ないか~」ち気持ちを楽にもって妊娠ライフを楽しんでください。

生まれてくる赤ちゃんのためにも規則正しい生活を心がけていきましょうね!