妊娠中のニキビケア

妊娠初期のおでこや眉間のニキビはどうしたらいいの?

新しい命が宿ることはと~っても嬉しいことですね。

赤ちゃんは産まれるまで約10ヶ月間、お母さんのお腹の中で成長します。

赤ちゃんはお母さんのお腹に宿った瞬間から、体のあらゆる器官が形成され、機能するように準備するんです。

赤ちゃんが成長していくと同時に、母体であるお母さんの体にも様々な変化が起こります。

そんな様々な変化を感じる中で「妊娠してからニキビができやすくなった」とガッカリする女性が多いんです。

なんで赤ちゃんができると、ニキビができやすくなるの!?そこで、妊娠2ヶ月あたりの「妊娠初期」と言われる時期に現れるニキビについて説明していきます

妊娠初期にニキビができるのはなぜ?

妊娠初期は赤ちゃんがお腹にいることが判明する時期です。そして、お母さんの体にも変化が起こり始めます。

悪阻があるのもこの時期です。現れるのは悪阻だけでなく、顔や背中、胸などにニキビもできてくるんです。

特に顔の中でもおでこや眉間などのTゾーンにニキビが現れます。

まずはニキビが妊娠初期にできる原因を考えてみましょう。

ホルモンバランスの変化

女性ホルモンって聞いたことありますよね?

女性ホルモンはエストロゲンとプロゲステロンの2種類のホルモンを指します。

エストロゲンは肌の潤いやハリを出す、新陳代謝を活発にして痩せやすくする、という働きもあり、さらには子宮内膜を厚くする、卵子を育てるといった働きもあります。

一方、プロゲステロンは皮脂分泌を促す、体の水分を溜める、新陳代謝を遅らせるという働きの他に、子宮内膜をさらに厚くする、卵胞の発育を抑制するといった妊娠を維持する働きもあります。

妊娠するとプロゲステロンの分泌が活発になります。妊娠を維持するプロゲステロンは過剰な皮脂分泌を促すので、その過剰な皮脂分泌が皮膚の毛穴に詰まってニキビとなります。

なので、おでこや眉間を含むTゾーンにニキビができやすいのはそのせいなんですね。

睡眠不足

妊娠初期は悪阻によって、よく眠れないことがあります。

それでは睡眠不足になってしまい、自律神経が乱れて肌のターンオーバーが正常に行われず、ニキビができやすくなります。睡眠不足を感じたら、昼間でも眠れるときに寝てくださいね。

食生活の変化

妊娠すると食べ物の好みが変わる、というのを聞いたことがありますよね?また、人それぞれですが、悪阻によってあまり、もしくはほとんど食べ物を受けつけない、ということもあります。

悪阻によってある特定のものしか食べられないなど、食生活が偏ってしまいます。この食生活の偏りがニキビの原因となります。

悪阻がない、もしくは軽くて食事することに困らない状態ならば、野菜中心の食事にして必要な栄養(特にビタミン類)を摂るようにしてください。

食事は魚料理を含む和食が最適ですよ。

便秘

妊娠していなくても、便秘に悩まされている人は多いのではないでしょうか?妊娠中は妊娠前に便秘ではなかった人も便秘になるんです。

妊娠は子宮の中で赤ちゃんが育つので、子宮の周辺にある臓器が圧迫されます。それには胃や腸が含まれており、子宮の圧迫のよって通常の働きができなくなります。

便が溜まったままだと、毒素も溜まります。このような状態では、腸内環境が悪くなってしまいます。

腸内環境は肌に密接に関係するので、腸内環境が悪いと肌の状態も悪く、ニキビができるようになります。

原因を解消すればニキビができなくなるんです!と主張したいところですが、妊娠中は自分自身でどうにもすることができない場合が多いです。

「原因を解消したくても、自分で悪阻を止めることはできないし…」と思いますよね?新しい命が育ってるんですから、自分自身ではどうにもできないこともあります。

だったら、できてしまったニキビを治す方法を考えてみませんか?

妊娠中にニキビができたらどうすればいい?

自分自身でどうすることもできないままニキビができてしまった…そんな時は以下のことを実践してみましょう。

優しい洗顔としっかり保湿は絶対!

妊娠初期のニキビは毛穴に過剰に分泌された皮脂が詰まることによってできるので、その詰まっている皮脂を除去することが大事です。

ただし、皮脂を取り除こうとする余り、ゴシゴシ擦るような洗顔はNGです。洗顔料をたっぷり泡立てて、その泡で軽くマッサージするように洗ってくださいね。

その後のすすぎも十分に行い、泡が残らないようにしてください。

そして、洗顔後たっぷり保湿してください。保湿が足りず水分が少ない状態だと肌のバリア機能が落ちて、わずかな刺激がニキビの原因となってしまいますよ。

おでこや眉間などのTゾーンも十分な保湿をお忘れなく!

基礎化粧品は肌にあったものを

妊娠すると、それまで使っていた基礎化粧品が合わなくなることがあります。そんな時は低刺激のものに変えましょう。

さらに、さっぱりタイプのものを選ぶといいでしょう。

医療機関で薬を出してもらう

自分でケアをしても治らない場合は医療機関を受診して、適した塗り薬を処方してもらいましょう。

妊娠していない時と違って、妊娠中は使用できない薬の成分がありますので、受診している産婦人科の医師に相談し、薬を出してもらうか皮膚科を紹介してもらうなどしてくださいね。

皮膚科を受診する際には妊娠していることを伝えて、適切な薬を処方してもらってください。ニキビができると、早く治したいと思って潰したくなります。

しかし、潰すことでそこから雑菌が入り、ニキビがさらに悪化してしまいます。

ニキビができてしまったら、直接触れずに上記の方法で治していきましょうね。

妊娠初期のニキビを予防するには

予防すれば、ニキビを少しでも抑えることができます。と言っても、悪阻などの影響で十分に対策を取れないこともあるでしょうから、できる範囲でやってみましょう。

ニキビを予防するには、十分な睡眠とバランスの良い食生活、ストレスを溜めない、軽めの運動など、心と体のどちらも健やかに過ごせることが大切です。

ただ、「色々やったのに、ニキビができてる~」とストレスにならないようにしてくださいね。

妊娠中期(16週以降)になるとホルモンバランスが整って安定するので、ニキビができにくくなってきますよ。

まとめ

妊娠前には見られなかった変化や症状が出てくるので、心配になったり不安になることもあると思います。

そんな時には日々の生活を考え直したり、わからない時は先輩妊婦さんや先輩ママさん、産婦人科の医師、助産師など身近な人に話を聞いてもらいましょう。

少しでも妊婦さんの心が軽くなって、マタニティライフを楽しく過ごせますように!