保湿化粧品の選び方

乾燥対策用のクリームを選ぶならコスパ?それとも成分?

乾燥肌が気になってくると、皆さんどのようなことをしますか?

株式会社池田模範堂が行ったアンケートでは、乾燥肌の人が実際に行っているお手入れで最も多いのが、「保湿クリームによるお手入れ」ということです。

クリームは保湿力が高い特徴をもつため、乾燥肌には欠かせないお手入れの1つになります。

それでは、今回は乾燥肌対策として特にこのクリームに焦点をあてて、紹介していきましょう。

なぜ乾燥肌になってしまうのか?

乾燥肌の人は皮脂が減少することや角質層が傷つくことで、バリア機能が低下してしまうのです。

それでは、どんなことが原因で起こってしまうのでしょうか?

皮脂が減少する原因

皮脂が減少する原因として加齢が考えられます。

皮脂はおおよそ20歳代をピークにし、あとは下り坂で減少していきます。

年齢を重ねるごとに乾燥肌を感じやすいのはこのせいです。

皮脂が減少する原因として、他に考えられるのは洗顔です。

洗顔料には合成界面活性剤が入っているものがあります。

これは、汗や汚れのほかにも皮脂を落としてしまう効果があるからです。

また、洗顔時に暑いお湯を肌にあてると皮脂が溶け流されてしまいますので、必ずぬるま湯を使いましょう。

角質層が傷つく原因

角質層とは肌の一番表面にある層で、たった0.02ミリの薄い皮膚です。

角質層には細胞がきっちりと並んでおり、その間を細胞間脂質が埋めています。

これをセラミドと呼びます。

先にもでてきましたが、洗顔料には合成界面活性剤が入っているものがあり、これは角質細胞まで届き、セラミドが肌から流れ出してしまうことがあります。

結果として、角質層が傷つけられてしまうのです。

また、角質層は「肌のターンオーバー」と言い、常に新しい角質細胞が生まれ入れ替わっているのです。

この肌のターンオーバーのリズムが乱れてしまうと、肌の状態も悪化します。

肌のターンオーバーを乱す要因として紫外線による刺激、ホルモンバランスの乱れ、洗顔のやりすぎ、老廃物の貯留などがあります。

これらの要因が重なると角質層が傷つけられてしまいます。

最後に、加齢によりセラミドが減少すると角質細胞をしっかりと抱えることができなくなり、角質細胞が剥がれ細胞間脂質が流出していくことになるのです。

乾燥肌対策用の保湿クリームの選び方

乾燥肌が起こる仕組みがわかったところで、どんな保湿クリームが乾燥肌にあっているのか紹介したいと思います。

まず、ご存知のとおり肌の水分保持機能をもつセラミドが入っているものを選ぶ方法があります。

保湿クリームは基本的に油分を補うもので、皮脂を補うことは容易です。

大切なのは、角質層の保湿機能を取り戻すことです。

保湿というのは化粧水などの水分を補うだけでは、肌に取り込めず蒸発してしまいます。

そこで肌の水分保持機能を活性化するためには、セラミドを直接補うことで水分保持機能を高めることができます。

効果的なセラミドを選ぶ

セラミドには4つの種類があります。

人のもつセラミドに一番近い形の「天然セラミド」は肌に取り込み易いため、保湿力が一番高いです。

しかし、動物のセラミドを使っているため、コストが高くなってしまいます。

次にヒト型セラミドといって、酵母から作られるセラミドがあります。

これは、人のセラミドに比較的近い形ですので、肌にもなじみやすいです。

コスト的にも天然セラミドより安価ですので、このヒト型セラミドが狙い目です。

ヒト型セラミドは「セラミド2」「セラミド3」と表記してあります。

化粧品の裏側には必ず、成分表が書いてあります。

この成分表は配合量の多い順に上から書かれますので、成分表をみて10番以内にセラミドが入っているものを選んでみてくださいね。

肌のターンオーバーを整える成分をもつクリームを選ぶ

乾燥肌になる原因の一つに、ターンオーバーが乱れることがありますよね。

つまり、このターンオーバーを正常に戻すことが大切です。

ターンオーバーの乱れを整える成分をクリームで補ってあげると、本来もつ肌の保湿力を取り戻すことができます。

肌のターンオーバーを整える成分としてプラセンタ、レチノール、ビタミンC誘導体、ビタミンE、アミノ酸、酵母エキス、酵素などがあります。

まとめ

乾燥肌を補正するためには、成分が大切だということはわかっていただけたと思います。

セラミドだったらヒト型セラミドを選ぶと値段もそれほど高価ではなく、しかも保湿効果も満足できるという選び方ができますよね。

ご自分のお財布事情と相談しながら、いい成分を選んでみてくださいね。