アトピー性皮膚炎の人で、ニキビにも悩まされている・・という人は、意外と多くいます。
アトピー性皮膚炎で乾燥してしまい、それによって毛穴に皮脂が詰まってニキビになるという因果関係があるのです。
ニキビを改善しアトピー性皮膚炎の状態をよくするには、どのような化粧品を選べばいいのでしょうか。
詳しくご紹介していきます。
アトピー性皮膚炎でも使える化粧品選びのポイント
通常のニキビケア用化粧品はアトピー性皮膚炎の人には刺激が強く、アトピーの悪化を招く可能性があります。
ニキビケア用ではなく、肌への刺激が少なく保湿性が高くて肌のバリア機能を高める化粧品を選びます。
アトピー性皮膚炎の状態を落ち着かせることで、ニキビの改善につながります。
アトピー性皮膚炎の人の化粧品を選ぶポイントとしては
- 敏感肌用で低刺激である
- 添加物が少ない(無添加)
- 香料や着色料、保存料、界面活性剤やアルコールが不使用なもの
- 高保湿成分(セラミド・ヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチン)が含まれている
などがあげられます。
さらに、どの成分が刺激になるかわかりませんので、新しい化粧品を使う際には必ず、パッチテストをして、肌の様子を見てから使うようにしてください。
基礎化粧品別の選び方ポイント
アトピー性皮膚炎の肌に刺激の少ない、基礎化粧品別のポイントを見てみましょう。
洗顔料・クレンジング
基本的に、皮脂や天然の保湿成分まで流されてしまうため、洗浄成分の入ったものはアトピー肌に負担をかけてしまいます。
しかし、汚れや酸化した皮脂は、それ以上に肌に負担をかけてしまうので、やさしく洗い流せるものを選びましょう。
洗顔料は純度の高い、無添加の石鹸でぬるま湯を使って洗い、クレンジングは低刺激や界面活性剤の含まれていないものを選びます。
日常的にクレンジングすると摩擦で肌に刺激を与えてしまいますので、クレンジング不要なくらいメイクを軽くしておくのがベストです。
また、クレンジング後は2度洗いになるため洗顔は避けましょう。
化粧水
界面活性剤や添加物が不使用で低刺激なものであり、肌の水分を保つための保湿成分(ヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチンなど)が含まれている化粧水を選びましょう。
美容液
美容液は、美容成分の濃度が高いため肌に合わない場合には刺激が他の化粧品よりも強く、アトピー性皮膚炎を悪化させる可能性がありますので無理に使う必要はありません。
しかし、どうしても美白したい!エイジングケアしたい!などの場合は、成分を確認してから選ぶといいでしょう。
例えば美白美容液の場合、ビタミンC誘導体は刺激が強いですが、プラセンタの場合アトピー性皮膚炎にも良い効果があります。
保湿剤(乳液・クリーム)
乳液には界面活性剤が乳化のために使われています。
肌のバリア機能が低下しているアトピー性皮膚炎の肌には乳液は控えた方が安心でしょう。
クリームも同じ理由で控えた方が安心です。
アトピー性皮膚炎の保湿方法は、ワセリンやオイルなどで肌の表面を保護するのがベストです。
ただし、ニキビができている場所には塗らないこと、また、ニキビ予防のために油分は薄く塗ることがポイントです。
メイクアップ用品
アトピー性皮膚炎の肌には、リキッドファンデーションやスティックファンデーションは界面活性剤などの刺激物が多く含まれている可能性が高いため控えた方がいいです。
パウダーファンデーション、とくに、添加物を含まないミネラルファンデーションがおすすめです。
成分がナノ化されたものほど皮膚に浸透しやすくなるため、バリア機能が弱くアレルギー反応を起こしやすいアトピー性皮膚炎の肌にはナノ化ものを選ぶ方がいいでしょう。
化粧下地やBBクリームは、刺激になります。
日焼け止めも同じく刺激になるため日焼け止め効果のあるファンデーションを選ぶと、紫外線からの刺激を防ぐことができます。
紫外線吸収剤は刺激が強いため、紫外線錯乱剤を使用したものを選びましょう。
また、メイクを落とす時のことを考えるとシリコンやアルミニウムでコーティングされたものではなく、シリカ(ケイ素)でコーティングされたものが安心です。
市販化粧品が合わない場合は?
どの化粧品を使ってもしっくりこない・・・肌に合わない・・・という場合は、皮膚科で処方してもらうか、手作りをしてみるといいでしょう。
化粧水の場合、皮膚科で処方されるのはビーソフテンローションというもので、皮膚の水分を保って潤いを与え、使った部位の血行を促進します。
肌の状態によっては副作用を起こすこともあるので、状態を見ながら使用してください。
手作り化粧品は、化粧水・石鹸など色々と作れます。
化粧水の場合、精製水・グリセリンを混ぜれば完成です!
尿素を入れるとよりいいです。
保存料などが入っていないため、肌に負担がかからず安心です。
アロマオイルを入れてもいいでしょう。
カモミールの精油はアトピー性皮膚炎にも効果があります。
ただし、肌に合うか確認してから使用しましょう。
保存料不使用ですので冷蔵庫に保管し、1週間を目安に使い切ってください。
まとめ
アトピー性皮膚炎でニキビができてしまった場合、どちらに有効なものを選べばいいのか?と化粧品選びにはかなり苦労してしまうでしょう。
しかし、アトピー性皮膚炎をまずケアすることが大切です。
化粧品選びのポイントとしては、
- 保湿成分
- 低刺激であること
がとても大切ですので、確認して選びましょう。
アトピー性皮膚炎をケアして、保湿していくことで、ニキビのできにくい肌になります。
焦らず、保湿を徹底しましょう。