ニキビができちゃった！確かニキビの原因ってアクネ菌って言うんだよね。
アクネ菌を殺菌させる薬を塗ればいいのかな？っていうか、だいたいアクネ菌ってどこから来るの？
ニキビの話には必ずアクネ菌が登場します。でもニキビの原因は本当にアクネ菌だけなのでしょうか？
まずはアクネ菌について詳しく解説しちゃいます♪
アクネ菌って何者？
アクネ菌はニキビの原因と思われていますが、実は人の肌に存在している、誰もが持っている常在菌なんです！
肌を弱酸性に保って、雑菌などから肌を守ってくれる菌なんです。
このアクネ菌は皮脂が多いところを好みます。身体では、顔・背中・胸などの皮脂腺が活発な箇所に多く存在しています。足にはニキビができにくいのに、顔にできるというのはなるほどです。
皮脂を好む一方、アクネ菌は酸素を嫌います。なので、毛穴に皮脂が詰まっていて酸素が入る余地がない箇所をアクネ菌は最も好みます。
それじゃあ、やっぱりアクネ菌がニキビの直接の原因じゃないの？
いえいえ、直接の原因ではないんです！
ニキビができるメカニズムとは
皮脂が詰まった毛穴にはアクネ菌が増殖します。その増殖したアクネ菌が持つ酵素によって、皮脂が分解された際に遊離脂肪酸が生成されます。
この遊離脂肪酸が毛穴を傷つけて炎症を起こすことでニキビができるんです。
アクネ菌はニキビの直接の原因ではありませんが、やはりアクネ菌が皮脂の多いところに存在しないようにしなければいけません。
そのためにはアクネケアが大事なんです。
アクネケアとは？
アクネ菌を殺菌することが良いアクネケアということではありません。アクネ菌は常在菌で、肌を守ってくれる菌でもあるんです。
なので、アクネ菌の増殖を防ぐためにも、過剰な皮脂が毛穴に詰まらないようにする必要があります。
その方法とは、ズバリ「洗顔」です。
重要な洗顔
肌の常在菌を失わずに、清潔な肌を保つ…。それには洗顔方法がカギとなります。
洗顔料をたっぷり泡立てます。キメの細くて弾力がある泡が理想的です。キメが細かいと毛穴に泡が入っていきやすいので、毛穴の汚れを取り除くことができます。
また、泡を肌にのせて優しくクルクル円を描くようにするのですが、弾力のある泡だと手と肌の間に泡の厚い層ができるため、肌への摩擦がなく負担が掛かりません。たっぷりのキメ細かい泡で洗った後は丁寧にすすぎましょう。
特に、髪の生え際やフェイスラインなどのすすぎ残しに注意です。泡が残ったままだと、それが肌への刺激になってしまうんです。
なので、すすぎ残しがないよう、鏡でチェックしてくださいね。
洗顔をちゃんとしたし、これで過剰な皮脂が取り除けたから大丈夫！ではないんです。
洗顔後のスキンケアも重要なんです。
洗顔の後のケアも大切
洗顔した後の肌は毛穴が詰まっていなくてスッキリしていますが、水分が少ない状態なので、そのままにしておくと危険なんです。
肌は水分が少ない状態だと、これ以上水分を逃すまいとして皮脂が過剰に分泌されます。
その分泌された皮脂が毛穴に詰まってしまうと、そこにアクネ菌が増殖してしまいます。
そうならないためにも、しっかり保湿してくださいね。
過剰なアクネケアは危険？
アクネ菌を殺菌しようと頑張るのは危険です。
肌にはアクネ菌の他にも常在菌が存在していて、代表的な菌として表皮ブドウ球菌があります。表皮ブドウ球菌は皮脂を餌として食べることで弱酸性の脂肪酸を産生し、皮脂から出されるその脂肪酸で肌を潤します。
それと同時に、肌を酸性に保つことで雑菌から肌を守るという働きもあります。増殖したアクネ菌が毛穴の中にいるのに対し、表皮ブドウ球菌は肌表面に存在します。
なので、過剰にアクネケアをしてしまうと、肌表面の表皮ブドウ球菌は完全に取り除かれてしまいます。
そうすると、肌が乾燥してバリア機能（保護機能）が低下するので、ちょっとした刺激でもニキビができてしまうんです。
原因だと思っていたアクネ菌を殺菌することがニキビ発生に繋がってしまいます。
皮脂の他にも原因が？
過剰な皮脂を抑えただけではニキビが起こらないわけではありません。皮脂の他に、古い角質が毛穴に詰まることもニキビの原因となるんです。
肌のターンオーバー（生まれ変わり）が乱れていると、古い角質が肌にどんどん溜まっていき、それが毛穴を詰まらせます。
また、肌が厚く、硬くなって毛穴を細くして、毛穴の汚れを取り除きにくくしてしまうんです。
古い角質が溜まらないようにするには洗顔も大事ですが、肌のターンオーバーを整えることが1番の近道です。
ターンオーバーを整えるためには睡眠が重要です。
睡眠は肌のターンオーバーを促すので、なるべく6時間はぐっすり眠ることが大切なんです。
睡眠をとってもイマイチ効果が得られなければ、ピーリングという手もあります。これはピーリング剤を肌に塗って、洗い流すことで肌表面の古い角質を剥がす方法です。
ピーリングは肌に合う場合と合わない場合があるので、十分注意してください。
ピーリング後の保湿もお忘れなく！ニキビ対策にはアクネケアだけでなく、角質にも目を向けてみる必要がありそうですね。
まとめ
アクネ菌は悪者であるわけではないんです！悪者だと思って殺菌してしまうと、かえってニキビになってしまうなんて驚きですよね！？
ですから過剰なアクネケアには注意しましょう。丁寧な洗顔で肌を清潔にして、ニキビとは縁のない肌にしましょうね！