シミ対策

ニキビ跡向けのレーザー治療の効果って?

クレーターのように残るニキビ跡、赤くぼつぼつしているニキビ跡。ニキビ跡といってもいろいろありますが、鏡をみるだけでへこんでしまいます。

美肌とか、美白とかという前にまず、このニキビ跡をどうにかしたい。そんなことを考える人が、手軽にできそうだと検討するのが、レーザー治療です。

実際にレーザー治療とはどういったものなのでしょうか。本当にニキビ跡に効果的なのでしょうか。

ニキビ跡のレーザー治療は、想像以上に料金や施術回数がかかり、肌への負担も大きいものが少なくありません。

しかもいろいろなレーザー治療法があります。

今回、そのあたりをピックアップしてみました。

ニキビ跡向けのレーザー治療の効果って?

レーザーを利用したニキビ跡の治療は、さまざまです。

レーザー治療は、特に自宅でのセルフケアでは治せないニキビ跡を改善してくれます。

レーザー治療に合うニキビ跡タイプといえば、クレータータイプやしこりタイプなどです。

普段、肌細胞は、ターンオーバーで常に生まれ変わっています。ですから、シミや軽いニキビ跡でしたら、このターンオーバーを正常にすることで改善することができます。

ですが、ターンオーバーは、表皮での変化なため、その下の真皮や皮下組織にまで、効果は及びません。

ニキビ跡でも、クレータータイプ等、肌の深い部分まで及んでしまっている場合は、ターンオーバーだけで治すのはとても難しいのです。

そこで、レーザー治療登場ということになります。

レーザー治療では、真皮や皮下組織までレーザー光が届くので、肌の深いところを含めたニキビ跡を改善できます。

レーザー治療の種類は、ざっくり4種類もある

レーザー治療にはいろいろな種類がありますが、ざっくりいえばニキビ跡の治療に使われるのは、4種類です。

①フレクセルレーザー

もっともポピュラーな方法で、肌表面に0.1mm程度の小さな穴をレーザーを使って無数にあけることで皮膚細胞の入れ替えを行います。

クレータータイプのニキビ跡によく使われる方法です。

レーザーの熱エネルギーが真皮までとどくので、その周辺の肌組織が活発に細胞分裂を行い、それによってコラーゲンが作られます。

このコラーゲンで、クレーターのようになった肌をふっくらとさせます。

②ブリッジセラピー

フラクセルレーザーと同じレーザーを使って同じように皮膚に小さな穴を空けていきますが、ブリッジセラピーで使うレーザーに特徴があります。

炭酸ガスレーザーを使うのです。

これによって、より早く、そして深くまでレーザーが届きます。

そのため、フラクセルレーザー治療の対象となるニキビ跡にくらべより進んでしまったニキビ跡に使われます。

③炭酸ガスレーザー

水分に吸収されやすいレーザーを使って、クレーターの角を削るようにして表面を滑らかにする方法です。

このレーザーでは、表面を削った時に出る出血を瞬間で固めるので、ほとんど出血しないといっていいですね。ただかさぶたはできます。

④クールタッチレーザー

通常のレーザーと一緒に、-30℃の冷却ガスも噴射します。

そのため、肌を必要以上に傷つけることなくニキビ跡の治療ができます。

Vビームは、赤みのあるニキビ跡へのレーザー治療

多くのレーザー治療は、クレータータイプの治療がおおいのですが、赤みのあるニキビ跡には、Vビームと言われるレーザー治療が有名ですね。

Vビームは、血液の成分であるヘモグロビンに吸収されるレーザーです。

赤い色に反応して熱となる光線を当て、毛細血管を局部的に破壊して、赤くなっている部分を改善します。

Vビームでのレーザー治療では、ダウンタイムと呼ばれる治療後の肌がもとにもどるまでの時間が、大体1か月ほどはかかります。

そのため、レーザー治療をしたから、明日からきれいというようなことは残念ながらありません。

レーザー治療は複数回する覚悟でいる必要がある

ほとんどのレーザー治療は、1回で終わるものではありません。肌にダメージを与えてしまう治療法ですから、少しずつ改善させていきます。

例えば、Vレーザーの場合では、1回あたりの照射時間はだいたい10分から20分程度です。

かなり短いですね。ですので、施術自体は、すぐにおわったという感じです。ですが、2週間から4週間の間隔をあけて、少なくとも3回は施術するのが一般的です。

しかもその間はダウンタイムと呼ばれる期間になります。

このように考えると、レーザー治療は、すぐに治るというものではないのです。

1回のレーザー治療で約2万円、それが複数回で経済的ではない

複数回するということよりも問題なのが、その金額です。

1回の金額は、いろいろな条件がありますが、30,000円から60,000円ほどはかかります。しかも、保険適用治療ではない自由診療です。クリニックや病院によって料金設定も異なります。

このように考えていくとレーザー治療は、ある程度クレータータイプなど、肌の奥にまで治療の手を差しのべなければならない場合を省き、コストパフォーマンス的にも、実際の効果をみるという観点からも行うのであれば、しっかりと判断したほうがよさそうです。

軽度のニキビ跡ならレーザーよりビタミンCとピーリングで十分

ニキビ跡がまだ軽度であれば、ターンオーバーを正常にすることや、そのスピードを上げることで、十分対応が可能です。

例えば同じクリニックの施術でも、ケミカルピーリングを行い、その後は、ビタミンCを中心にしたターンオーバーのサポートで、肌のサイクルを正常化させたり、抗酸化効果を高めたりします。

これによって、ニキビ跡は、しっかりと治すことができます。

まとめ

基本的にレーザー治療は保険がきかないので料金が高くなりがちです。折角の出費が無駄にならないように、しっかりと情報を吟味しましょう。

そして、レーザー治療に限らず、様々な方法があることをもちゃんと頭にいれておきましょうね。