仕事帰りの電車の窓に映った、自分の顔にドキッとする(汗)という話を耳にしますよね。
「自分の顔のイメージ」と、「実際の見た目」のギャップのせいで、ショックを受けてしまうということなのですが……
思っていたよりも、老けてみえる、疲れて見える……
そんなとき、原因はもしかすると「ほうれい線」にあるかもしれません。
年齢が上がるにしたがって、誰にでもできることがあるほうれい線ですが、「ワセリン」がその解消に効果があるという説があります。
ドラッグストアなどで手軽に手に入れることができ、リップクリームやハンドクリームとして使ったことがある方もいらっしゃるかもしれません。
そのワセリンが、ほうれい線に効果があるというのは本当なのでしょうか??
ここでは、ワセリンが本当にほうれい線対策に使えるのかを考えてみたいと思います。
ほうれい線にワセリンが効果があるってホントなの??
インターネットなどで、「ほうれい線にワセリンが効くらしい」という説が出ています。
実際のところ、ワセリンにはほうれい線解消の効果があるのでしょうか??
結論から言うと、
「劇的な改善は見込めないけれど、ほうれい線対策に使うことは可能」
ほうれい線にワセリンを使用するとどうなる??
では、実際にワセリンをほうれい線に使用した場合、どのような効果があると考えられるでしょうか?
ワセリンの肌に対する効果というのは、「保護・保湿」の効果に限られます。
ワセリンは油性の成分であり、クリーム状で揮発しにくいという特徴があります。
この特徴によって、肌に塗った場合、肌からの水分蒸発を防ぐ効果が期待できます。
実際ワセリンは、「白色ワセリン」と呼ばれる医療用のものなどでは、傷口の保護や一時的な血止め、皮膚の保護などに使われています。
赤ちゃんやけが人の肌にも使用できるほど、安全性の高い成分とされています。
ほうれい線のある箇所にワセリンを塗った場合も、肌の乾燥をある程度防ぐ効果があるでしょう。
ほうれい線を進行させる一因に、肌の乾燥が挙げられることを考えれば、その意味では、ほうれい線の進行を防ぐのに役立つかもしれません。
ワセリンでできないほうれい線対策
ただ、注意しなければならないのは、ワセリンにはほうれい線を根本的に改善する成分は含まれていないということです。
ほうれい線は、肌の弾力や水分量の低下により、しわやたるみが口元に生じてできるものです。
これを改善するためには、セラミドやヒアルロン酸、レチノールといった美容成分を用いて、肌のコラーゲン生成を促したり、新陳代謝を促進する必要があります。
しかしワセリンはこうした成分を含まない、単純な組成ですので、ある程度進行したほうれい線を消すような効果は期待できません。
ワセリンのほうれい線への使い方
ワセリンをほうれい線対策に使用する場合、考えられる使い方としては、
- ほうれい線の部分に直接塗る
- ほうれい線対策のマッサージに使用する
といったものが挙げられます。
ほうれい線部分に直接塗る場合
ワセリンをほうれい線に塗る場合、乾燥などの外部刺激を防ぐ目的で、洗顔後やメイクの前、あるいは就寝時などに塗布するのがよいと思います。
ワセリンはべたつきを感じることもありますので、この場合なるべく薄く塗るのがポイントです。
化粧水や美容液などを使用する場合は、最後にワセリンでカバーしてあげるのもよいでしょう。
ほうれい線対策のマッサージに使う
ほうれい線対策として、セルフマッサージを行うことも血行促進や口輪筋のトレーニングになり、効果があるといわれています。
ただ、マッサージで肌に摩擦を与えてしまうと、かえってほうれい線を濃くしてしまうこともあります。
こうした摩擦を防ぐために、マッサージを行う際に、ワセリンを使うことも考えられます。
マッサージに使用する場合、肌と手の間でクッションになるよう、ある程度しっかりとワセリンを塗ります。
マッサージが終わったら、ふき取り化粧水などでふき取ってあげるとよいでしょう。
または、お風呂で洗顔の前にワセリンを塗ってマッサージすると、ふき取りの必要がなく、またワセリンもお風呂の熱で柔らかくなるので、扱いやすくなります。
実際、お風呂でパック代わりにワセリンを使用する方もいらっしゃるようですよ。
まとめ
いかがでしたか??
ワセリンは肌を保湿し、保護してくれるという意味では、基本的なほうれい線予防・対策に使うことができることがわかりました。
しかし、深いしわを消すなど、根本的な改善にはワセリン以外の化粧品などが必要となってきます。
ただ、ワセリンは価格も安く、安全性の高いものですので、自分なりにアレンジして、マッサージなどに活用してみるのもよいかもしれませんね。
乾燥の季節には何かと便利なワセリンを上手に活用して、ほうれい線のもととなる乾燥や刺激から肌を守りましょう^^